発達障害があると、失敗や挫折の体験が多く他人からの評価が低いため、自分自身に全く自信がなく新しい一歩が踏み出せません。そのために、ネガティブ思考に陥ってしまいます。社会人になり社会的責任が重くなっても、自分では一生懸命仕事をしているつもりでも無意識のうちに普通の人があまりしないようなケアレスミスをしてしまい会社の人から「信頼できない」と思われてしまいます。社会性や対人スキルが未熟であり、多くの人で構成される学校や会社などの複雑な人間関係の中で適切な行動を取ることが出来ません。金銭管理や身の回りの整理整頓が苦手であり、計画的に処理したり管理する事が出来ません。感情のセルフコントロールが未熟で、些細な事で不機嫌になったりカッとなったり暴力をふるったりしてしまうため、見放されて周りに親しい人がいなくなります。とにかく、衝動性や欲望のセルフコントロールが難しく、ゲーム、ギャンブル、アルコール、セックス、薬物、インターネットなどの依存症、嗜癖行動に陥りやすいのです。
さらに、見ただけで暴言や罵詈雑言の集中砲火を浴びせられ、数人ならともかくウン千人ウン万人に言われまくるのです。その結果、自己肯定感を粉々に砕かれて精神ボロボロになって精神の二次障害を起こすわけです。悪いことに、あれだけのことをやっておきながら、やった当の本人は認識・自覚が皆無でまったく触れようとしません。それどころか、原因をすり替えて責任を押し付けるので、質が極めて悪いと断じるしかありません。
いい加減、日本社会は発達障害者の「光」ばかり注目せずに「影」という現実を直視すべきです。そうしない限り、何時まで経っても問題は解決できません。
これは、「思っている」とか「感じている」とかいう生易しく甘ったるい事ではありません。断言しても言い過ぎない、むしろ言い足りない程の事なのです。これこそが「事実」であり「現実」であり「真実」「真理」なのです。良いとか悪いとかの問題ではなく、これ以外に語りようが無く、疑う余地の全く無い「黄金則」に他ならないのです。